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牛肉は東、豚肉は西!?~地域ごとに異なる消費傾向~

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家計調査年報という統計データをご存知でしょうか? 統計法に定められた公的な統計調査の一つで、一定の統計上の抽出方法に基づき選定された全国約9千世帯の方々を対象として、家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査しているものです。
景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定及びウエイト作成などの基礎資料として利用されているほか、民間企業におけるマーケティングで活用されています。
商圏分析・エリアマーケティング分野では、町丁目やメッシュという小地域単位で消費カテゴリ・品目別の年間消費額を国勢調査データなどと組み合わせて推計処理をした消費支出データベースの基となっています。
本コラムでは最新2016年版の消費支出データを用いて地域ごとの消費傾向の違いをご紹介します。

■日本の消費の概況
◯3年連続の減少
2016年の総世帯(平均世帯人員2.35人,世帯主の平均年齢59.0歳)の消費支出は、1世帯当たり1か月平均242,425円で、前年に比べ名目1.9%の減少となっています。また、物価変動の影響を除いた実質では1.8%の減少と、3年連続の減少となりました。

◯50代の消費は旺盛!?(増加)
単身世帯を除く2人以上の世帯の消費支出を世帯主の年齢階級別にみると、40歳未満の世帯は1世帯当たり1か月平均261,490円、40~49歳の世帯は315,661円、50~59歳の世帯は342,952円、60~69歳の世帯は277,283円、70歳以上の世帯は238,650円となっています。
対前年実質増減率をみると、60~69歳の世帯で実質4.1%の減少、40歳未満の世帯で実質2.4%の減少、40~49歳の世帯で実質1.1%の減少、70歳以上の世帯で実質0.2%の減少だった一方で、50~59歳の世帯で実質1.0%の増加となっています。

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【2人以上世帯の年齢階級別1世帯当たり消費支出】


■最近の品目別の消費トレンド
次に品目別の消費傾向を見ていきます。前年比で変化が大きかったものを一部ご紹介します。

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【品目別消費トレンド(一部)】

参考:総務省統計局ホームページ(http://www.stat.go.jp/data/kakei/2016np/gaikyo/index.htm

■消費と地域差
ここからは消費品目別に地域傾向を見ていきます。
GIS(地図情報システム)を用いて日本全国の市区町村単位の1世帯当たり消費額を偏差値化し、地図に色塗りをしました。地図上の青系のエリアは消費額が低く、赤系のエリアは消費額が高いことを表します。地域ごとの差が大きい品目を紹介していきます。

grove気温が低い地域は手袋の消費額が高く、比較的温暖な地域はサンダルの消費額が高いことを示しています。

rice食卓の欧米化が進み米の消費傾向とパンの消費傾向は逆転していますが、米どころと言われる新潟県は米の消費も高いことがわかります。

tuna
同じ魚でも東日本と西日本では大きく異なります。赤身系の魚は東日本、白身系の魚は西日本という傾向もあるようです。

cabbageキャベツは日本海側、レタスは中四国、関東、北海道でしょうか。

appleリンゴは東北、ミカンは関東甲信越と四国(特に愛媛!)

sake日本酒は東北、焼酎は九州というのも納得でしょう。

■消費支出データのエリアマーケティング活用
いかがでしたでしょうか? 消費傾向は品目ごとにトレンドや地域性があることをイメージいただけたかと思います。消費支出データはスーパーマーケットをはじめとする小売業や消費財メーカーのエリアマーケティングに活用されています。自社の商圏の消費ボリュームや構造を読み解くことによって、商品構成(棚割り)の根拠としたり営業活動に利用されています。
更に詳しい分析事例や手法をお知りになりたい方は、下記の商圏分析セミナーにご参加ください。

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