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ワールドカップサッカーと渋谷のスクランブル交差点

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ワールドカップサッカーが終わり1ヶ月以上立ちましたが、日本代表の激戦は皆様の記憶に新しいところではないでしょうか?筆者も夜中にTVにかじりついて応援していました。関連するニュースに渋谷のスクランブル交差点でのサポーターのお祭り騒ぎが紹介されていました。
今回のコラムでは、渋谷のスクランブル交差点にいる人とワールドカップサッカーの関係性について、GIS(地図情報システム)とGPS位置情報を用いて分析してみました。

【渋谷スクランブル交差点イメージ】

【渋谷スクランブル交差点イメージ】

ワールドカップサッカーの日本代表戦は、6月19日対コロンビア戦、6月25日対セネガル戦、6月28日対ポーランド戦が行われました。それぞれの代表戦を渋谷の飲食店で観戦し、その後スクランブル交差点の中でお祭り騒ぎをするということだったと思います。警察官も百人単位で配置され色々な通行規制が実施されるほどの賑わいとなっていました。
※上の画像はイメージです。ワールドカップサッカー当日のものではありません。

それでは通常の賑わいと日本代表戦後の賑わいとで、どのくらいの差があったのかを見ていきます。
まず、渋谷のスクランブル交差点の範囲を設定します。下記の青い範囲を「ジオフェンス」として設定しました。

【渋谷スクランブル交差点をジオフェンスとして設定】

【渋谷スクランブル交差点をジオフェンスとして設定】

このジオフェンス内にあるGPS位置情報を比較していきます。商圏分析GIS(地図情報システム)「MarketAnalyzer™」のPPLAライフエリア分析機能は任意のジオフェンスを設定し、ジオフェンスに来訪した人の居住地や勤務地、時間帯別、曜日別、日別の傾向を知ることができます。

■試合当日の来訪者の変化■
下のグラフと表はワールドカップ開催期間中に、渋谷のスクランブル交差点に来訪したユーザー数を日別(時間帯は24時~翌朝5時)で集計したものです。赤色の棒グラフが日本代表の試合日です。日別に集計した来訪者数を前週の数値と比較することで、日本代表の試合日と通常の曜日との差を可視化することができます。本戦進出のかかった第三戦(6月28日)の来訪者が突出しており、前週の木曜日(21日)と比較して3.2倍に増加していることが分かります。

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 ■来訪者の居住地分布■
次に28日のポーランド戦後に渋谷スクランブル交差点にいた人がどこから来ているのかを見ていきます。GPS位置情報は予め居住地や勤務地を判定してあります。下の地図は来訪者の居住地を地図上に可視化したもので、試合がない21日とポーランド戦の28日で比較しています。

【スクランブル交差点の来訪者居住地分布】

【スクランブル交差点の来訪者居住地分布】

青い点が来訪者の居住地でその大きさが大きいほど人数が多いことを表します。渋谷駅に通じる路線沿線に分布していることが見て取れます。試合がある日のほうが明らかに来訪者が多いことがわかります。

■エリアマーケティングにおける分析の切り口■
今回は渋谷のスクランブル交差点を例にしました。この場所は冒頭のイメージ画像にもあるように、屋外広告看板やデジタルサイネージが多く掲出されているエリアです。このような媒体の特性上、その効果を定量的に計測することは従来は困難でしたが、今回のような分析手法によって示すことができるのではないでしょうか。今回はMarketAnalyzer™という商圏分析システムを用いました。詳細は下記ウェブサイトをご参照ください。

・商圏分析GIS(地図情報システム)「MarketAnalyzer™
・MarketAnalyzer™でGPS位置情報を分析する機能「PPLAライフエリア分析機能