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チェーン企業の比較分析

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マーケティングの代表的手法としてフィリップ・コトラーが提唱したSTPというものがあります。「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の略で、自社が誰に対してどのような価値を提供するかを明確にする手法です。チェーン企業ではこのSTPマーケティングに基づいて、自社店舗の商圏特性と競合チェーンのそれを比較し、競合を意識した店舗コンセプトを策定しています。本コラムではGIS(地図情報システム)を用いてチェーン店舗の比較分析例をご紹介します。

ドラッグストアチェーンの売上傾向

有価証券報告書などから某ドラッグストアチェーン2社の売上傾向を分析してみました。売上全体に占める医薬品比率と化粧品比率を時系列でまとめました。下のグラフは、縦軸に医薬品比率、横軸に化粧品比率をとり、時系列の推移を矢印で表したものです。明らかに両社の傾向が異なることがわかります。A社は年々化粧品に注力し、B社は化粧品でも医薬品でもないところに注力していています。(ここでは割愛しますが、B社の売上構成で最も高いのは実は食品カテゴリです。)

DgShikaku【DgS2社の売上構成推移】

商圏特性の比較

この2社の商圏特性を比較してみましょう。各個店を見るのではなく、店舗全体を俯瞰します。GIS(地図情報システム)に両社の店舗をマッピングし、各店舗に商圏を設定します。

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【商圏設定イメージ】

次に各商圏データを集計します。今回は推計消費支出データからドラッグストアの商品カテゴリと合致した項目(例えば医薬品、健康保持用接種品など)を用いました。結果として以下のデータが作成されます。

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【GISで付与した店舗ごとの商圏データイメージ】

 

商圏特性の見える化

作成した商圏データを俯瞰・比較していきます。下のグラフをご覧ください。

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【DgS2社の商圏特性比較】

A社はB社と比べて、自社店舗の商圏内の医薬品(緑色)、保健医療サービス(水色)への支出額が倍近く高いことがわかります。既存店の商圏特性にあった品揃え、販促をしているのか、伸ばしたい商品カテゴリの需要が多い地域に出店しているのかはわかりませんが、冒頭の売上傾向の違いと商圏特性が大いに関連していると言えるのではないでしょうか?

STP分析にGISと商圏データを用いる

自社と他社のポジショニングを明確にし、商圏特性に合致した施策を立案・実行するためのGISと商圏データを用いた分析手法をご紹介しました。GISは大量の店舗データと全国を網羅する地域統計データを搭載しているので、この様な分析を簡単に行うことができます。

更に詳しく知りたい方は、様々な分析手法や事例のレポートを読んだり、事例紹介セミナーに参加してみるとよいでしょう。

分析ノウハウのレポート 
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