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親子関係から地域のライフステージを推察する

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生活者のライフステージに応じたサービス、商品を展開している企業が多いかと思います。生活者の世帯の状況によって消費性向が大きく変化しているからです。
今回のコラムでは、世帯のライフステージを読み解く際、親子関係(年齢構成比率)に注目する考え方をご紹介します。

■子世代比と親世代比
生活者の年齢構成比率は、過去より流通小売業の出店判断の際の立地調査で注目されてきました。
若年層の年齢構成的な特徴を子世代比(20歳から24歳までの人口を10歳から14歳までの人口で割ったもの)、成人層の年齢構成的な特徴を親世代比(50歳から54歳までの人口を30歳から34歳までの人口で割ったもの)を用いた分析手法があります。
若年層の年齢に注目すれば、学童期の子を抱える家庭多いのか、または親元を離れる前後の青年が多いのかについてその程度を把握できます。
また成人層については、子育てを抱えるニューファミリーが多いのか熟年夫婦が多いのかについてその程度を把握できます。
わかりやすく言うと、その地域にどういう子供が多いのか?どういう親が多いのかを読み解くということです。

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■計算方法
計算方法は簡単です。計算式は以下となります。今回は2015年調査の国勢調査の市区町村別年齢別人口を用いました。

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子世代比の解釈として、1以上なら親元を離れる青年前後あるいは大学生が多く、1以下なら学童期の子供を抱える家庭が多いと判断します。
親世代の解釈として、1以上なら熟年夫婦が多く、1以下ならニューファミリー世代の親が多いと判断します。1都3県の子世代比マップと親世代比マップをそれぞれ作成しました。

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■地域のライフステージを推察
この子世代比と親世代比を用いて、地域のライフステージを推察します。子世代比を縦軸、親世代比を横軸にとって、四象限の色塗りマップを作成しました。

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◯年少家族型エリア
地図の水色のエリアは、子世代比と親世代比がともに低いエリアです。つまり子育て前期のニューファミリーが多く居住するエリアと言えます。市場として見た場合には、居住者の可処分所得はまだそれほど高くはありませんが、今後の拡大が見込める「成長期」のエリアと言えるのではないでしょうか?

◯成人家族型エリア
地図の黄色いエリアは子世代比と親世代比がともに高いエリアです。つまり子供たちが巣立った後の熟年夫婦が多く居住するエリアと言えます。市場としては「成熟期」で、中宇高年齢層の自己実現消費や高齢化対応サービスなど、新たなマーケティングの工夫が必要なエリアと言えるでしょう。

このように単に年齢別で地域を見るだけではなく、その組み合わせを工夫すると分析の幅が広がります。下記にて色々な事例をご紹介するセミナーを開催しています。是非ご参加ください。

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