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商業力指数で駅商圏を比較する。

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前回のコラムでは、昼間人口の読み解き方~渋谷と神保町駅の比較~と題して駅徒歩圏を昼間人口という軸で比較分析してみました。今回のコラムでも引き続き駅徒歩商圏をテーマに、商業力指数という指標で比較してみたいと思います。

■商業力指数とは?

商業力指数とは、地域の商業力を表す指標のひとつで、商圏内の小売業年間販売額÷商圏内の人口と、都道府県の小売業年間販売額÷都道府県の人口の比を見るものです。計算式は以下となります。

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【商業力指数の計算式】

例えば新宿区を商圏とする場合、新宿区の小売業年間販売額(約1兆508億円)÷新宿区の人口(約32万人)=326,980(A)となり、東京都の小売業年間販売額(約14兆4,300億円)÷東京都の人口(約1,319万人)=109,403(B)で、新宿区の商業力指数は(A)÷(B)=2.99となります。つまり東京都全体の商業力指数を1とした場合、新宿区は約3倍の商業力があると解釈できるものです。

この商業力指数を用いて、東京都内の駅商圏を比較していきます。駅から徒歩10分をイメージして、各駅からそれぞれ半径800mの商圏を設定しました。商圏内の小売業年間販売額は商業統計データを、人口は国勢調査データを用いました。分析処理は商圏分析GIS(地図情報システム)「MarketAnalyzer™」で行いました。

【注意】
徒歩圏の人口がゼロの場合は商業力指数は計算できません。また、人口が1人など極端に低い場合は、商業色指数が非常に高い値を示します。例えば東京モノレールの羽田空港第1ビル駅などは徒歩10分圏内に人口は1人しかおらず、商業力指数は新宿駅の1,200倍となってしまいます。これは現実的ではないので人口が1,000人以下の駅は除外しています。

■東京都の駅商圏商業力指数ランキング

以下の表は、東京都内の駅徒歩10分圏の商業力指数TOP50です。東京や有楽町、銀座が上位となっています。概ね想像通りといったところですが、指数の差に注目するとよいかと思います。新宿、渋谷、池袋を見てみると新宿は渋谷の約2倍、池袋の約3倍となっています。

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【商業力指数ランキング】

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【商業力指数で駅を色分け】

■終わりに

今回は商業力指数をテーマとしました。商圏分析、エリアマーケティングでは課題に応じて様々なデータ項目を組み合わせることが重要ですが、商業力指数という考え方もそのひとつです。このような分析手法や企業のマーケティング事例を紹介するセミナーが定期開催されています。参加してみてはいかがでしょうか?

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