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コンビニの商圏ボリュームはどのくらい?

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チェーン企業の店舗開発において、出店候補地のマーケットボリュームを把握することは基本中の基本です。想定する商圏範囲の中にどのくらいの人口ボリュームがあれば良いのかという判断基準や、しきい値を定義するのは商圏分析の分析テーマとしても頻出しています。
平成28年6月に国土交通省がGIS(地図情報システム)とメッシュ別人口データを用いて生活関連サービスの利用可能性に関するシミュレーション分析(※1)を発表しています。
今回のコラムは1都3県にあるコンビニエンスストアを例に、コンビニの商圏ボリュームはどの位なのかを分析してみました。

※1:国土交通省国土政策局 「メッシュ別将来人口推計を活用した分析の展開」
http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudoseisaku_tk3_000086.html

■分析ステップ
 まずは全国チェーン店ポイントデータ(※2)のコンビニエンスストアカテゴリの店舗(約16,000店舗)を商圏分析GIS「MarketAnalyer™」にインポートしました。下記地図の赤い店が店舗の位置を表します。
※2:全国チェーン店ポイントデータ

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次に各コンビニからの商圏サイズを設定します。先にご紹介した国土交通省はコンビニだけではなくその他の店舗や施設も分析しているので一律半径2kmとしていますが、コンビニの商圏サイズとしては大き過ぎるので今回は半径1kmとします。各コンビニ1km商圏内の人口総数を最新の国勢調査(2015年版)から集計しました。下記はそのイメージです。

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■コンビニの立地確率
 コンビニから半径1km圏内の人口を大きい純に並べ、上位50%あるいは80%となる人口規模見ていきます。下の図は各コンビニの人口の累積割合を表すグラフのイメージです。

3_chart このようにして算出したコンビニの人口規模は、上位50%で45,000人程度、上位80%(下位20%)でも29,000人程度となっている。今回は1都3県で実施したが、関東圏や全国で集計すればこの値はもっと下がります。この値が1都3県基準のコンビニの1km商圏ボリュームというしきい値となるのではないでしょうか?

ただし、コンビニの商圏は都市部では半径300m程度の場合もあります。自社商圏の周辺には既に多くの競合店が存在しており、同じ商圏内で人口を取り合っている状況があります。商圏ボリュームの算出には競合店舗という要素を加味しなければなりません。

■競合店舗を加味する
 そこでコンビニ各店舗の1km圏内のコンビニ件数を集計し、先に集計した人口を割って「1店舗あたりの人口」を算出しました。

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この場合の人口規模は、上位50%で26,000人程度、上位80%(下位20%)で2,600人程度でした。

■終わりに
今回のコラムは商圏ボリュームを既に存在する店舗から類推する考え方をご紹介しました。GIS(地図情報システム)とデータベースがあれば、このような分析は自社ですぐに行なえます。商圏分析・エリアマーケティングに関する色々な分析手法や事例を紹介するセミナーも定期開催しています。

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